自転車のルール

サイクリングしている男女普段何気なく乗っている自転車。
免許も必要なく、子供からご年配の方まで幅広い世代の方が乗っていると思います。
しかし時代の変化や自転車事故増加から自動車のみならず自転車に対する法律は少しずつ変化していますが、 ご存知なかったり、実際に実行できていない方も多い様です。
もしもの事故に遭わないよう、いま一度自転車のルールについて確認しておきましょう。


自転車が通行する場所

自転車は道路交通法上「軽車両」として扱われます。
したがって自転車に乗るときは歩行者優先で、車両と同じように運転を行ってください。
自転車は原則車道の左側通行です。
自転車が通行することができる路側帯内であっても、
歩行者の通行の妨げとなる場合は通れません。

歩道が通行できる場合のルール

自転車で通勤している人歩道を通行する場合は歩行者優先です。
歩道の車道寄りを走りスピードは出してはいけません。
歩行者の邪魔になりそうな場合は、一時停止を行います。

歩道内に自転車通行指定部分がある場合はその部分を徐行します。
歩道内では常に、すぐ止まれる速度で運転しなければなりません。

自転車の一方通行を示す標識が設置されている場合は、
歩道内に関しても矢印で示された方向しか走行できません。


その他交通ルール

事故に遭わないために

2013年に法改正された道路交通法では自転車の交通違反者に対する取り締まりも厳しくなりました。
悪質な違反者に対しては講習が義務化され、従わない場合には「5万円以下の罰金」が科せられます。
普段から交通ルールをしっかり守り、油断せず安全な運転を行う事が大切です。


「自転車ながらスマホ」がもたらす結末


「自転車ながらスマホ」はどうして危ないか?

運転中にスマホを見ている 2017年12月、20歳の女子の大学生が、電動アシスト自転車に川崎市内で乗っていた際に、77歳の女性の歩行者と衝突して、歩行者が亡くなる事故が起きました。
着目すべきことは、この女子の大学生が「自転車ながらスマホ」をしていたことです。
女子の大学生は、「重過失致死」の容疑で2018年2月に書類送検されました。

送検された女子の大学生は、電動アシスト自転車に乗る際に、スマホを左手に持ち、飲み物を右手に持って、イヤホンを左耳にするというような状態でした。
ポケットにスマホを入れるために目が前方から離れた際に、歩行者の女性と衝突しました。
病院に女性は搬送されましたが、衝撃が強かったようで、亡くなりました。

事情聴取に対して、女子の大学生は、「人の姿が見えたが衝突しないだろうと考えた」などと話しているそうです。
両手を使っている場合は、自転車のブレーキがかけられないので、衝突するような状況になっても停止できなかった可能性が大きくなります。 昨今、自転車事故は社会問題になってきています。

「自転車ながらスマホ」などは非常に危ない行いですが、このようなことを目にする場合も多くあります。
また、自転車に乗って歩道を走ったり、道路を逆に走ったり、信号を無視したりするなど、違法運転を一部の人が行っており、このような自転車事故において死亡事故になる場合もあります。

スマホに集中すれば20分の1の視野になる


安全に自転車に乗るためには、五感を使って運転に集中することが必要ですが、あるデータによれば五感としては87%が視覚、7%が聴覚、3.5%が触覚、1.5%が嗅覚、1%が味覚になっています。
このため、ほとんどを視覚情報が占めています。
愛知工科大学の研究によれば、歩きスマホの場合は、20分の1の視野になるデータがあるそうですが、自転車に乗っている際にもスマホを見ている人をよく見ます。 どうしてスマホを見ているのかよく分かりません。

自転車ながらスマホは止まれない


先にご紹介した自転車事故の場合は、女子の大学生はスマホを右手に持ち、飲み物を右手に持っていました。
警察の事情聴取に対して、「衝突するまで歩行者に気がつかなかった」と言っているそうです。
しかし、基本的に、両手が使えなくなっており、歩行者に気がついた場合でも自転車のブレーキはかけられなかったでしょう。
道路交通法が2015年6月に改定されたことによって危険行為が14項目挙げられましたが、このような行いは、この危険行為の中の「安全運転義務違反」に該当します。 確実に運転するためには、当然のことですが、自転車に乗る時は何も手に持たないようにしましょう。
自転車にスマホを固定する際でも、スマホを注視しないようにしましょう。 このことは、自分を守るためにも必要です。

スマホを見ながら自転車を運転している女性

自転車の免許制


自転車の場合は、これまで何を行っても罰せられないというような状態でしたが、基本的に、規則や罰則があることさえも分かっていない人も多くいます。 自転車は、免許が無くても老若男女が気軽に乗れるため、規則を周知させないと当然ですが自転車事故は起きます。
著名な学者などから、免許制に自転車もするといいというような意見がありますが、外国人の観光客などの場合はどのような扱いにするかなど、多くの課題があり現実的ではありません。

自転車の運転が悪質な場合は厳しい講習制度がある


自転車の運転が「安全運転義務違反」などのように危なくて悪質な場合については、講習制度が実施されています。
この講習制度の場合は、交通規則の試験や被害者の経験談など、座学が約3時間みっちりと行われます。
このように自転車の免許制を導入する前にいくつも実施すべきこともあり、このようなことを実施しても対応策が無くなってから自転車の免許制を検討するのもいいでしょう。

自転車事故の場合の処罰


先にご紹介した女子の大学生の自転車事故の場合は、重過失致死罪で女子の大学生が起訴されましたが、罰則が記載されている刑法第211条においては、100万円以下の罰金または5年以下の禁錮あるいは懲役になっています。
この女子の大学生については、たぶん実刑判決の執行猶予付きのものが出るでしょう。

自転車ながらスマホは危ない


自転車ながらのスマホはどの程度危ないのでしょうか?
自転車ながらスマホの危険性について、KDDI、au損害保険が実証実験を行いました。
実証実験は、愛知工科大学の特任教授の監修において、協力を関西学生連盟が行って実施されました。
11人の被験者の大学生が視線計測装置を着けて、スマホの画面を見ながら自転車に乗った際、どの程度危ないか検証しました。
実証実験では、次のような結果が得られたそうです。
歩行者を見逃す回数は、普通の場合は1.3回ですが、自転車ながらスマホの場合は2.0回になり、5割アップになりました。
歩行者が分かるまでの時間は、普通の場合は1.0秒ですが、自転車ながらスマホの場合は遅れて1.7秒になりました。


自転車保険の比較